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2世から1世への手紙 writing by 井田雫

更新日:2023年1月8日

統一教会のやり方は罪深い

このブログを母が見ることはないだろうと思いつつも、統一教会に人生の半分ほどを費やしてきた母に言いたいことを綴らせてもらう。


私は母を恨んでいるわけではない。

常に家族のために、家族の犠牲になって、気の合わない祖父母とすぐに機嫌が悪くなる父とうまくやっていくのは本当に大変だったと思う。

そんな環境の中で家庭生活を維持していくための、心の拠り所が統一教会だったのだろう。



母は私が幼少期の頃に統一教会に入信した。

きっかけは「家族や子供が不幸になる」と勧誘の時に言われたことだ。

統一教会の常套句である。

最初にこの「家族がどうにかなってしまうかもしれない」という恐怖心を植え付けられるのが、のちの信仰への姿勢や価値観に繋がっている。

結果として、借金してまで献金するようになってしまった。

私から見たらとても罪深いやり方だと思う。


子供は親を信じてしまう

30年ほど前に世間は統一教会を今のようにバッシングしていた。

何となく統一教会が悪いことをしているところという認識はあったものの、母に対して嫌悪感などは抱かなかった。

母の「今は大変な時期だけど、いつか家族や世間が理解してくれるから」も素直に聞いていた覚えがある。

多くの子供は親の言うことを信じなければいけないという思いがあるのではないだろうか。

私も例外ではなかった。


しかし統一教会の価値観には子供の頃からどうしても馴染めなかった。

教会の皆が「お父様・お母様」と讃えている中で、信仰できなかった自分がおかしいのではないかとずっと悩んでいた。

それを誰にも、母にも打ち明けることができなかったのは今も辛い気持ちとして残っている。


最初に言ったが、母を恨んでいるわけではないし、色々家族のためにやってくれたことに感謝はしている。

ただ、私は「尊敬している人」に親を挙げられない

母のことはなんでもできて、なんでも知っていると思っていた。

しかし献金が原因のトラブルに巻き込まれて私が1人で対処した時、親を超えたと思う瞬間だと思うと同時に母の姿がとても情けなく小さく見えた。


あの銃撃事件の前までは「もう忘れよう」と思っていた。

しかし事件後に発覚した様々な被害、それに対する教会の態度を見ていたら憤りを感じる。

許す許さないではなく、教団の存在そのものに腹が立つ。

母には統一教会にはもう振り回されずに、残りの人生を自由に楽しんでもらいたいという思いはあった。

ただ、今は私にかけた迷惑の分の返金だけは動いてほしいと思うのが正直な気持ちだ。


2世から1世への手紙

子を持つ1世の皆様へ。

もし子供に対して申し訳ない気持ちが少しでもあるのならば、子供のために動いてほしい。

証言も、返金対応も。

2世が対応することはとてもハードルが高い。

あなたたちにできる償いは、今動くことだ。

脱会した人は特に辛いかもしれない。

忘れたいという気持ちも理解はしている。

その気持ちを尊重して親に協力を言い出せない子供もいる。

しかし、子供に辛い思いさせてきたことへの償いは今しかできないのだ。

後世に残さないように、今2世がリスクをおかしてまで行動をしている。

どうか、その後押しをしてほしい。


私自身がそれを母に言う勇気が中々出ないため、ここに1世への手紙として置いておこうと思う。


writing by 雫

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