​宗教2世問題とは

 当事者、そして宗教2世支援に携わりたい方両者にお読みいただきたいページです。

 

○宗教2世とは

 

 「自ら信仰を獲得したわけではないが、親がある教団の信者であり、出生時あるいは幼少期から教団の影響を受けて成長した人」を指します。広義の意味で3世や4世も含まれます。

 

 巷では「カルト2世」という表現がされることもありますが、本サイトでは彼らを指すものとしてそのような表現は使用しません。その理由を以下に記します。

 

①現在も信仰生活を続ける2世達の信教の自由、そして尊厳を保持するため。

②「カルト」とは否定的なイメージがつきまとう修飾語であり、2世の存在そのものに対して差別的ニュアンスを与えかねないため。

③当問題は「カルト」と目される教団以外でも観察されるため。

 

 

○宗教2世問題とは

 

 宗教2世問題とは、宗教2世が教団内で経験する様々な抑圧や、その延長線上で経験する脱会前後の困難などの問題を総称するものです。

 

 宗教2世問題を語る際「スピリチュアル・アビュース」という概念が用いられることがあります。スピリチュアル・アビュースとは、子どもに対する宗教的アプローチの不正使用・乱用であり、従来の一般的な虐待の分類体系である「児童虐待」「精神的虐待」「性的虐待」「ネグレクト」などと同列に扱ってはならない新たな「アビュース」であると考えられています。

 

 つまり、宗教2世問題は人権問題として考えるべきものであり、従来のカルト研究や教団批判とは全く異なるアプローチが必要なのです。詳しくは以下の動画をご参照ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

○宗教2世問題の現状

 

 宗教2世の存在が有識者間で認識され始めてから20年近くが経った現在も宗教2世に関する俯瞰的・体系的な研究はほとんどなされていません。そのため具体的な支援のあり方も構築されていないのが現状です。

 ですが、漫画や手記を通して壮絶な葛藤と苦悩の経験を告発する宗教2世の存在や、SNSの普及により匿名性を担保しつつ宗教2世が自身の思いや経験を発信できるようになったことで、宗教2世問題への社会の関心は少しずつですが高まっています。

 今後は、カウンセラー・社会福祉士など虐待の現場に携わる方々への当問題の周知、そして当事者の心のケアと自立支援の充実が喫緊の課題といえるでしょう。

​《参考文献ー宗教2世関連の本・漫画などー》

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