はじめに
皆様初めまして。
私は統一教会の元信仰2世です。
Twitterでは現在「雫(しずく 旧しんたま)」という名前で発信をしています。
私の家庭は母が入信していました。(現在は脱会済み)
私のことを簡単に言うと、献金問題で私自身も巻き込まれたのが統一教会との関わり方になります。
※2022/10/23更新情報 ①人権・宗教虐待問題 ②行政・国への意見について ⑤地方の動きを加筆しました。
今回この場に記事を書かせていただくきっかけを簡単にお話しします。
あの衝撃の事件からもうすぐ3ヶ月。
Twitter上では元2世による様々な声が上がりました。
私自身、なぜ母が献金のことで苦しまなければならなかったのか、なぜ私が巻き込まれることになったのかを知りたくて必死で情報を集めました。
問題が多すぎるため何の情報が足りていないのかを明確にし、活動している方を紹介するためにこの記事を書こうと思ったのです。
記事はTwitterで発信したものを加筆修正したもののため、記事中のリンクはお名前にTwitterへのリンクを貼らせていただいています。
引用についてはご本人様にご了承いただいております。
尚、全ての2世がこのような問題に直面しているわけではありません。
また、私が把握している範囲で発信させていただいております点をご了承ください。
2世問題のトピックス
<活動が進み始めているもの>
<まだまだ突破口を探しているもの>
⑦SNS問題 <活動が進み始めているもの>
①人権・宗教虐待問題
※統一教会に限らず色々な宗教に該当する部分があります
・親からの信仰の強制や教義による行動制限
・周囲にバレると差別される可能性もあるため隠さなければならない(これは離教・現役ともに)
詳細についてはぷるもさんのツイートで紹介された画像がすごくわかりやすいです
このような信仰の強制による不自由に対して高橋みゆきさん中心に署名活動を始め、ついに9/28に国への1回目の提出となりました。
元二世、たくさんの一般の皆様が拡散や署名のご協力していただきました。
そしてこの結果、10月6日付で厚労省が全国の自治体に「信仰が理由でも虐待は虐待として扱うように」と通知しました。 高橋みゆきさんをはじめとする、この活動を裏でされている皆様の動きが結果となって現れてくるのは本当に喜ばしいことです!
署名はまだまだ募集しております!
②行政・国への意見について
並行して活動していたのが、法律の整備のお願い。
小川さゆりさん、複数の元二世の皆さん、国会に行けない人の声を集めて国会議員のヒアリングにて被害状況を訴えてきました。
国会議員の皆様も真剣に向き合ってくださいました。
こちらの被害の声はまだまだ受け付けているとのことです!
また、このような声をまとめたものを10月7日に小川さゆりさんが海外向けに記者会見を行いました。
統一教会の問題が特に顕著なのは日本です。
海外に知ってもらうことは大きな一歩です。
また、この動きとは別に、10月11日に弁護士団体より国に解散命令請求申し入れ、それを後押しする動きとして10月17日より解散を求める署名活動も開始しました。
③メンタルケア等の自助活動
・相談する場所がない
・吐き出す場所が無く1人で抱え込む
私も経験しました。かなり切実な問題。
この問題に事件前から向き合い、事件後増えた二世アカウントを引RTして迎え入れていたのが、てぃーさん。
現役向けへの発信もしています。
また、国の相談ダイヤルはどんな相談を受けてくれるのかわからない。
という声を聞き、DEVILさんが生配信で毎日ホットラインを開催中。
とはいえ1人で続けるのも大変。
このような支援の輪が広がることを望みます。
<まだまだ突破口を探しているもの>
④献金問題(二世の関わり方)その1
・教会からのきつい献金要求に応じて家が貧困
・献金、生活費、借金返済のために子供の貯金・給料・奨学金・カードローン等を使う
二世に降りかかる献金問題は、二世自身が返金要求することのハードルがかなり高いため知恵が欲しいです。
ハードルの高さの一因として
・証拠がない(実家にあるが実家に戻るのが難しい)
・現時点で返金は本人のみとのこと
以下、私、雫(旧しんたま)のツイートにも訴訟や相談ができない理由を簡単に説明させていただきました。
このような状況を突破するために、現在献金について、借金についての情報収集中です。
親ガチャさんも積極的に収集してくださっています。
④献金問題(二世の関わり方)その2
・献金によって親の老後の貯金がない
・昔の統一教会の公職者には社会保険(年金)がなかったため老後の補償がない
(近年は保険着くようになったとのことだが、過去の公職者には救済がないという情報有)
・親の扶養義務
2世の中には親から受けた仕打ちにトラウマを抱えており、関わりたくない人も多数います。
そのような人にとってはどのような救済が必要なのか、まだまだ手探り状態となっています。
⑤地方の動き
■行政面
・地方の行政の取り組み方のばらつきがあり、宗教絡みの問題への対応が難しくなる
・安心して相談できる場所が東京に比べて少ない
地方の動きとして目立った活動をされているのが、川越市議会議員のあけど亮太議員。
Twitterやブログでも議員の立場としてできることや分析などを真剣に考えて発信されています。
しかし、他の地方の整備はまだまだ。
私も故郷の状況が気になります。
■弁護士相談面
・自分の被害が法的に認められるか、法的構成をどうするか課題だが、判断できるのは弁護士
・カルト問題は儲からない、統一教会から襲撃される危険もあるため弁護士は個人ではやりたがらず、地方には専門性のある弁護士が少ない
・弁護士会を動かす必要があり、被害者の声を蓄積させる必要がある
・地方の弁護士会はカルト専門の都心部の弁護士と連携してもらえるか課題
現在少しずつ全国の弁護士会による相談窓口が増えています。
親ガチャさんがTwitterにてまとめてくださっています。
現在確認できているのは、大阪府・熊本県・富山県・大分県・島根県・岐阜(県民生活相談センター)・長野
⑥日韓祝福経験者の声
私自身も、祝福で渡韓された方の状況は気になります。
Twitter等で過酷な経験をされている方の情報などを目にしますが、まとめできるほど知識がありません。
二世の中でも冠木結心さんや韓国に渡った方達の経験発信がとても勉強になっています。
⑦SNS問題
元二世がSNSで発信するのは「幼少期」に言われたことや「親を通して教育された教会教え」であることが前提となります。
その上でSNS上で繰り広げられる発言は
・「そんなことは言われてない」というような反応が一部の現役から来る
・「自己責任」「親子問題」という声を浴びせられる
・高額献金の事実を信じてもらえない(これは全ての離教者の発信に言える話)
・「今はない」「いつ以降はない」「霊感商法はない」と言われる
このような声に対して、エビデンスを提供、理論的に説明してくれているのがもるすこさん
先祖解怨を論破するYouTube配信、とてもわかりやすかったです。
元2世がされてきたことは間に親が挟まっていることが多いのです。
SNSで発信するということは当然身バレの危険もあります。
全てを話せるわけではないということを頭に置いて見ていただけるとありがたいです。
ただ、誹謗中傷は元信者であろうと、現役であろうと向けては駄目です。
最後に
おそらくまだ顕在化していない問題もあると思っています。
①〜③は活動の形も見え始めていますが、後半④〜⑦については、まだまだ知恵も乏しく、動き方も手探り状態です。
解決につながる経験談や、知識のある方の助けも沢山必要です。
ここで紹介した以外にも有識者の方、元信者など沢山の方が自助活動としてカウンセリングやスペースでお話を聞いたり、日々経験談を発信されたりしています。
問題解決のために、かなり難しい状況ではありますがまずはこのような状態ということを知っていただき、時に知恵をお貸しいただけると大変嬉しいです。
状況が動きましたら、また追加で報告させていただきます。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
writing by 雫
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