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一般社会とのギャップに悩んでいる方へ

更新日:2020年5月6日

~今までの自分を肯定し、問題を見える化しよう~

はじめに

 この記事は宗教二世・三世という環境の中で育った方が、社会の一員として仕事・学校生活を送る際の壁の乗り越え方のヒントになればと思い書くものです。



自分が手にしているものを知る

 はじめまして。宗教依存家庭で育ち今は一般人として社会に出ている「 えむ 」と申します。

別記事「宗教依存家庭出身の私が、一般社会人になるまで」にも書かせていただいた通り、文化の違い等から距離を置かれてしまうことの多い子供時代を送り、大人になっても常識が乏しく転職を繰り返してしまう状態が続いていました。


今はなんとか、安定した生活を送ることができています。


ところで、これをご覧になった方は、何かしら社会とのギャップに悩んでおられる方だと思いますが、具体的にはどのようなことでしょうか。


問題の渦中にいると、パニックも相まって中々自分の言葉で表現するのが難しかったりしないでしょうか。


実は、私がそうでした。

よくわからないうちに、いろんな重荷が降りかかってきて、それでパンクをしてしまうのが私の常でした。

私には、その「よくわからないもの」を一生懸命文字に起こした時期がありました。

奥野宜之先生著の「人生は一冊のノートにまとめなさい」という本を読んだ頃のことです。




ネガティブなときについ思い出してしまう事柄。仲間外れの経験であったり、聞き間違いによる失敗だったり、細かいことが色々あるのですが、思い出すたびにそこに書き連ねました。

そうすると、自分を客観視することができるようになってきました。

「私はこんな大変な環境で頑張っていたのだな・・・偉いな・・・」

と、初めて思うことができたのがこのときでした。



そしてもう一つ、次の考えを自分に定着させることができました。

「人は変えられない。自分は変えられる。自分を変えるのは自由だ」です。

もちろんそう簡単に人は変わることができません。

試行錯誤をし続けました。沢山失敗をし、時には適応障害に陥り、いろんな方との出会いと別れを繰り返しました。




ですが、そんな中でも少しずつ、自分にできることをたくさん試しました。

真面目で堅苦しい部分をもう少しそぎ落としてみる。

〇今まで宗教の縛りから触れられなかった大衆文化に触れてみる(お祭り、テレビなど)。

〇親と言い合いになってしまったりするので、なるべく出かける。


などなど。

そして些細な改善を繰り返すうち、自分の問題の本質も見えるようになっていきました。

私が一番困っていたのは、人間関係もそうなのですが、信仰生活における「思考停止」でした。





私の家族は何か困ったことがあるとまず「祈る」。そして、「祈ったから神様が何とかしてくれる」と思い込んで何もしない、ということが往々にしてありました。


その空気は勿論、子供である私に伝染し今でも悪影響を及ぼしています。


「頑張らなくても神様が何とかしてくれるし」

「信じているから死んでも天国に行けるし」など。


神頼み過ぎることで、私も私の家族も、「自分の力でなんとかする」ということがすっかりと抜け落ちてしまっていたのです。

自分の舵を取るのを放棄している状態だったから苦しんでいたということに少しずつ気づくことができました。

一人ずつ悩んでいることは違うと思います。


学校で上手くいっていても家族とは毎日喧嘩ばかりで疲弊している人もいれば、人に親切にしなさいという言葉を鵜呑みにして何でも引き受けて過労死寸前になってしまう人もいます。

でもこの見える化はどの方でも効果があると思います。

辛くなったら、愚痴でも何でもいいので、とにかく殴り書きでもいいのでその辺の紙に書き殴ってください。そして一回だけで終わらせないで何度も続けてください。

そしてもう一つ。沢山本を読んでください。新しい考え方に触れることができれば、その分だけ打開策も増えます。

皆さんが自分に合ったやり方で、今の人生を生きやすくして楽しんでいけますように。

ここまで読んでいただきましてありがとうございました。



えむ


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